2月7日(日)、第4回公開講座が開催されました。
今回の講師は、天然住宅の相根昭典さん・田中優さんのお二人。
「森とまちをつなぎ、日本の森林を守る
~『天然住宅』に学ぶ地域材利用の仕組みづくり~」と題して、
お話を伺いました。
この日の公開講座は、申込み時点で定員の100名を超えて、途中で申込みを締め切らさせていただくほどの人気でした。最終的には150名近くの方にご参加いただきました。ご参加くださった方、ありがとうございました。
当日は、田中優さん⇒相根昭典さん⇒田中優さんという順番で、お話していただきました。
最初は、田中優さんから、「森を守るには」というお話をしていただきました。
日本の木材自給率はわずか20%以下だということ、日本は世界最大の熱帯雨林破壊国だったということ、輸入材ばかり使っていたために日本の森は荒れ果ててしまったこと、日本では植林より木材利用のほうが大切だということ、寿命の長い住宅は社会資産になりうること など、とてもわかりやすく説明していただきました。
続いて、相根さんからは、天然住宅について、詳しく説明していただきました。
山側にお金を落とすための仕組み、くんえん乾燥の取り組み、化学物質を極力使わない天然住宅のさまざまな工夫、断熱の仕組み、など、細かく、天然住宅のこだわりを説明していただきました。「これらの仕組みを、20年以上かけて作り上げてきた」とおっしゃっていましたが、ひとつひとつの地道な積み重ねが、天然住宅のいまの形を作り上げたということが、よくわかりました。
その後、田中優さんからは、「天然住宅を普通の人たちに届けるためのNPOバンク」についてお話いただきました。建物そのものの価格を下げるために努力し今は坪63万円になったということ、生活費を無理せず圧縮するために省エネ家電導入に対する融資をやっていること、負担の小さな住宅ローン・生命保険の組み方のアドバイス などについてお話いただきました。そして、天然住宅認証をつくろうという取り組みや、みんなで山を買うという金融の仕組み などについてお話いただきました。
森のことを解決するために、住宅を買う方の立場から見た発想や、金融の仕組みをうまく使おうという発想が、とても新鮮でした。最後には、「本当はお金がいらない世の中にしたい。お金は目的ではない。よりより世の中の理想を実現するために、お金を使ってやればいいのだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。
参加された方は、比較的若い夫婦の方、子連れの方が多く、これから住宅を建てる上で、環境や健康に配慮した住宅を立てたい という方が多いのだなぁということを、感じました。また、一方で、工務店の方、建築士の方、材木屋さん、林業家の方も来ていらっしゃったようで、天然住宅のような取り組みを豊田でも始めたい という声が多数聞かれました。質疑応答でも、たくさんの質問が飛び交い、時間が足りないほどでした。
今回の公開講座では、豊田市でも、森を守ることのできる住宅供給の仕組みが生まれていくのではないか という予感を感じることができ、とても有意義な公開講座であったと思います。



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