お問い合わせプレスリリースサイトマップ

豊森とは豊森なりわい塾プロジェクト一覧プロジェクトレポートスタッフレポート豊森に関わる人々

公開講座レポート

1月29日、豊森なりわい塾 成果発表シンポジウムを開催しました。

投稿者 : 豊森事務局

2011.01.30
1月29日、豊森なりわい塾 成果発表シンポジウムを開催しました。1月29日、豊森なりわい塾 成果発表シンポジウムを開催しました。1月29日、豊森なりわい塾 成果発表シンポジウムを開催しました。

1月29日(土)、豊森なりわい塾成果発表シンポジウム「都市と農山村の未来を構想する」を開催しました。今回のシンポジウムは、豊森なりわい塾の第一期が終了したことを踏まえて、多くの方に、豊森なりわい塾の成果を知っていただこうということで、開催させていただきました。



基調講演は、民俗研究家の結城登美雄さん。

「地域を生きる」と題して、お話いただきました。

結城さんは、この15~16年、東北を中心に800くらいの村を訪れていらっしゃいます。地域に生きてきた人から話を聞く中で、「農山村で生きる」ということはどういうことなのかについて、お話してくださいました。

スタッフの私が印象に残った話は、以下のような点でした。


  • かつて、村では、「自然」「生産」「生活」がつながりあっていた現代の都市では、「企業」「生産」「生活」という形になっており、「自然」から遠ざかってしまった。

  • 沖縄のおばあが考える、大事なこと
    • あたい:家のまわりに自給の菜園を持つこと
    • ゆんたく:お茶のみ、おしゃべり
    • ゆいまーる:お互い支え合うこと
    • てーげー:だいたい

  • 「地域」とは、「家族」の集まり。
    「家族」とは、「一緒に耕し、一緒に食べる者たち」
     (語源は、FAMILIA ⇒ Family、Farmer)

  • CSA community supported agriculture:地域で支えあう農業
    農業は食べ物をつくる仕事。つくる人と食べる人が共存していける地域が必要。
    都市と農村の力をつなぎあわせる必要がある。


結城さんのお話は、豊森なりわい塾が目指してきたこと・取り組んできたことを、改めて振り返るのにふさわしい内容でした。



続いて、基調報告として、「豊森なりわい塾のねらいと成果」を、澁澤実行委員長からご報告させていただきました。

  • 豊森をはじめるにあったっての三者の思いの説明
  • 豊森なりわい塾は、起業塾でも農学校でも林業学校でもない。
  • 都市と農山村が負担やリスクをどうシェアしながら、支えられる社会を目指すか?そういうことを担える人材づくりをやってきた。
  • 30名の応募に対して、120名の応募があった。
  • 単に一方的に学ぶ場ではなく、一緒に考える場。

  • 1年目は基礎編。
     地元学・聞き書き・地域デザイン講座を通じて、
     地域を知るところからはじまった
  • 2年目は実践編。
     自分のフィールドを見つけ、自分たちのテーマに取り組んだ
    • 故郷の九州に戻り、牛乳屋さんを始めた人もいる。
    • 針葉樹で家具をつくりはじめた家具職人もいる。
    • 障がいをもった家族・集落の人たちとバザーをやったり、
    • 里山で保育をしたり、地元の人たちと森の手入れをしたり・・・。

  • 取り組んできたことは、必ずしもビジネスになることばかりではない。

  • 「お金に換えられないとやっていない」ということではなく、
    「地域の夢を見つけてきた」。
    今の社会からいうと独りよがりかもしれないが、
    地域によりそい、愛をベースにしたやさしい社会を作らない限り、
    今の社会は成り立たない。どんなビジネスよりも大事。

  • 第二期に向けては、集落に近いかたちで、学んで自分たちがどう生きれるかということを学んで、地域の人と一緒に考えながら、未来を築いていく。
  • 多くの寄り合い、多くの語らい、多くのお酒が必要かもしれない。
  • 自分の人生、家族の人生を考えながら、今後2年間もやっていきたい。

  • ぜひご応募いただければと思う。
    一期に卒業したメンバーも二期生もサポートします。一緒に悩んでいきたい。



最後に、豊田市総合企画部の安田明弘専門監を交えて、
結城さん、澁澤委員長、安田専門監 三者での鼎談を行いました。


最初に、安田専門監より、市長からのメッセージが紹介されました。
「都市と農村の民が共に暮らせるため、様々な施策を進めている。
 都市と農山村を結ぶ仕組みづくりを豊森が勧めると聞いてありがたい。
 それぞれの立場で連携しながら農山村の地域力をはぐくみ、
 高めていくことが重要と考えている。
 地域力を高めるには都市側の新たな力も必要。
 このシンポがその支えになれば。」
とのことでした。市長も、都市と農山村のあり方に、強い思い入れを持っていらっしゃるようです。


鼎談で印象に残ったお話は、下記のようなものでした。

  • 限界集落には希望がある。じいちゃん・ばあちゃんの顔つきの穏やかさ。
  • 都市を基準にしたものさしだけで判断してはいけない。
  • 今、日本に決定的に欠けているのは、おしゃべりする場所。
  • 外から入った若者が地元になじめるかは、結局は人と人とのつきあい方の問題
  • 農山村居酒屋、やりましょう!
  • 良い行政=国とも喧嘩しちゃうぞ という意気込みが大事。



豊森なりわい塾第一期を改めて振り返り、多くの方に知っていただくことができました。


なお当日は、豊森なりわい塾第一期の報告書も配布されました。

第一期の全貌がわかる報告書になっています。

ご関心ある方は、こちらからご覧いただくことができます。


コメントする