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講座レポート

第9回豊森なりわい塾を開催しました

投稿者 : 豊森事務局

2010.01.25
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2010年、年が明けて最初の豊森なりわい塾が、1月23日(土)、24日(日)の2日間、行われました。


今回は、二日間通して、「森林の保全と利活用をどう考えるか」がテーマ。

森林のことをいろんな角度から考えて、森林の保全・利活用の全体像を把握しよう というのが狙いです。



【1日目:1月23日(土)】


この日は午前中、講師の澁澤寿一さんより、「総論:森林とその利用」について、話をしていただきました。


主な話題としては、
・日本の歴史上で見た森林の移り変わり
・日本の林業がうまくいっていない理由
・木材生産のコスト構造と経済性
・森林資源を持続的に利用する、かつての日本の知恵
・岡山県真庭市の事例から見る、木質資源の総合的な利用
などについてでした。

特に真庭の事例からは、森林資源活用の全体像、そして、地域づくりと木材利用のつながり を見ることができたのではないかと思います。



続いて午後は、二人のスピーカーにご登場いただきました。豊根村役場の青山幸一さん、林業家の佐藤大輔さんのお二人です。


青山さんからは、豊根村の取り組みについてお話いただきました。ご自身が県庁を辞めて豊根村に入ることになった経緯、そして、とよね木サイクル事業の展開、森林組合再生に向けた取り組み など、現場で奮闘されているお話を伺うことができました。新生産システム、FSC認証、CO2クレジット など、グローバル市場に対抗しようとする動きとは距離を置き、独自のスタンスで取り組んでいる姿勢が印象に残りました。


佐藤さんからは、林業家として独立するまでの経緯をお話いただいた後、ご自身が書いているブログを見ながら、仕事の内容の紹介や、日々感じていらっしゃることをお話いただきました。「人生の転換点においては、直感をよりどころとし、流れを感じる、そして、未知のものに向かっていく価値観を大事にするということを心がけてきた」という話は、受講生の心に響いたようです。


その後、スピーカーを交えたディスカッションでは、森林に関心の高い受講生から、活発な質問・意見が出されました。



講座終了後、事務局より、来年度のプログラム(案)についての説明がありました。11月・12月の「豊森は(で)何をめざすのか」で出された個々の受講生の思いを踏まえて、来年度に向けた6つのグループ分けの案が提示されました。受講生の皆さんは、真剣な面持ちで、来年度のプログラムの話を聞いていました。実際のグループ分けと活動内容が確定するのは3月ですが、どんな活動がこの豊森から生まれてくるのか、楽しみですね。



【2日目:1月24日(日)】


この日の会場は、フォレスタヒルズのトヨタの森。

冬晴れの日差しのもと、すがすがしい朝の空気を吸いながら集合し、講義が始まりました。


午前中は、豊田市とトヨタの取り組みについての解説です。

まず、豊田市産業部森林課の北岡明彦さんに、「豊田市百年の森構想」について説明していただきました。北岡さんの話はとてもわかりやすく、森林にあまり詳しくない受講生でも、すんなりと、豊田市の森林政策について理解することができたようです。

続いて、トヨタ自動車社会貢献推進部の池上博身さんから、「トヨタの森の取り組み」について説明していただきました。なぜトヨタがこのような取り組みをしているのか、トヨタの森は何を目指しているのか、トヨタの森のプロジェクトの経過 の説明があったあと、トヨタの森のインタープリターの案内のもと、トヨタの森を小一時間ほど散策しました。



午後は、「豊森相談室」と銘打った新企画。森林に関して問題意識を持った受講生が、自分がやってみたいこと・悩んでいることについて、森林の専門家であるコメンテーターに、相談したり、想いをぶつける という企画です。

今日のコメンテーターは、午前中の講師だった豊田市の北岡さんに加え、林業家の安藤久氏さん、ログウェル日本の菅野知之さん、豊田森林組合の林冨造さんに、登場していただきました。


この豊森相談室、トップバッターは、林業の現場で働いている若い二人の受講生。「山主さんにどういうアドバイスをすればいいのか?」「切捨てられた間伐材をどうしたらうまく活用できるのか?」という質問が出ました。コメンテーターが二人の質問に答えている中で、会場の受講生から、「森林組合の常識は、企業の常識とかけ離れている!」という発言があり、会場を巻き込んだ喧々諤々の議論となりました。


2番目は、山から材を出すところから、利用するところまでの流れをどのようにつくるのか について、材木屋・建築家・工務店の受講生3人が登場しました。「木材の複雑な流通の商慣行を、間を省くことはできないのだろうか?」「地域の材を使って家を建てるには、どうすればよいのか?山側の誰と話せばよいのか?」という質問が出ました。現在の大きな木材の流通の流れを変えることは難しいという意見が出る一方で、「地域の材を使って家を建てる仕組みをつくることが、この講座の最終目的であってほしい!」という力強い意見も出ました。今後、受講生とコメンテーターの間でのコラボレーションが期待できるかもしれません。


3番目は、「里山の整備をしたい」という受講生の質問。「行政や森林組合は人工林の手入れが最優先であるため、なかなか難しい」という声もあった一方で、「家具にとって、あるいは、きのこの原木にとっては有用な山だから、いい財産があると思って活用したらいい」という意見も出ました。


大いに盛り上がった、豊森相談室は、来年度の森林関係のプロジェクトにつながる予感を感じとることができました。
今後が楽しみです。


コメント(2)

豊森なりわい塾の皆様、豊田足助の地域に密着した活動を名古屋から拝見しています。
私たちは森も川も里も海もそこに生きる人間と生物の共生は未来につなぐための一つながりの大事なことであることにやっと気づき始めました。2010.10月11日MOP5開幕日スタートです。生物多様性条約国会議に向けて豊川上流設楽、揖斐川上流徳山とCOP10会場を結ぶ2本のウォーク「いのちのある風景・いまじんウォーク」を計画しています。多くの生物多様性に関わる人もそうでない人も思い思いのスタイルで歩いてください。なりわい塾の皆様のご参加を切に希望します。詳細は下記まで
問い合わせ:
「いのちのある風景・いまじんウォーク」実行委員会代表・中野いづみ tel/fax052-834-0553
              09042335767

情報提供ありがとうございます!

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